Twitter で知ったのですが、ITmedia というIT 系ニュースサイトで、FEif を引き合いにして、任天堂に対して否定的・批判的に感じられる内容の記事が掲載されていました。

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1505/18/news040.html

内容をざっくばらんに書き出してみると、「任天堂がケータイ市場に乗り出すのが、ファイアーエムブレムif の販売方法を見ると利益重視傾倒に思えるので、それだと客が離れていくだろうから、今後の動向に注視したい」という感じ。

ただ、この記事を書かれた方は、良い評判が調べた限りではあまり無かったです。


さて記事の細かな内容についてですが、まず冒頭に<任天堂はゲーム専用機で“課金的”な追加費用が必要なソフトを発売する予定>(記事引用)と書かれ、これが理由で<「重課金」に舵を切るのではと懸念が高まっている>(記事引用)とされています。

読んだ感じ、まるでFEif が追加課金がある初の任天堂のソフトのように感じました。でも、追加課金がある任天堂のソフトは、前作FE覚醒からだったと思うので、任天堂のゲーム専用機用ソフトで課金があるものは、すでに発売されています。なので、if が理由で「重課金に舵を切る」とするのは、間違いに思います。どうせ言うなら、覚醒の初期の追加コンテンツを引き合いに出して、スマホでも同じように足元みるのでは、とかすればまだ、言われても仕方ないかなとは思えたのですが。
 覚醒の有料DLCは、正直、重課金と言われてもおかしく無かったとは、今でも思っています。


<「いくらなんでもこれはひどい…」>(記事引用)
こう始まる、本文。誰が言ったのかは書かれていません。恐らく、ファンの声を代弁して、記者の方がセリフ風に書いたものなのでしょう。
 ただ追加コンテンツについては、ifの今発表されている内容より、覚醒の初期の方が酷かったと私は思うので、私は覚醒の初期の追加コンテンツには「いくらなんでも」と言いたくなります。
 
 本文は、
<両方のストーリーを楽しむためには、2本のソフトを購入するか、インターネットを通していずれかを追加でダウンロードしなければならない>(記事引用)
と続きます。なんというか、事実だけれど正確性に欠ける内容だなと思います。
 
 少し前の日記で紹介した「新しいファンに向けて作るか、昔からのファンに向けて作るか」というブログにありましたが、FEif は「白夜王国」「暗夜王国」はそもそも、ゲームのジャンル自体が違います。ストーリーも確かに違いますが、遊び方自体が違うのです。

 FEを覚醒から始めた方は、暗夜王国をプレイすると、戸惑われるかと思います。もちろん昔に比べれば難易度は低くなっているでしょうが、マップを攻略していく中で、レベルも上げ(自軍を強化)ていき、クリアするというのは、意識しなければ覚醒では出来ない事です。ただ、今回はフェニックスモードがあるので、暗夜が難しくてクリア出来ないという人は少ないように思います。

 それでもそもそもゲームシステムが片方しか受け付けないので、どちらかしか買わないという人もいるのではないでしょうか。最近は、プレイ動画が多いので、自分が買わなかった片方についても、動画で補完出来るかもしれないのですし。

 またソフトを両方を購入するというのは、パッケージをどうしても欲しいという割と少数派だけが選ぶ事であって、多くの人が両方を遊ぼうと思った場合、2000円の追加ダウンロードを選択するでしょう。

 なのでソフトを両方に買う事を先に書くのは、マイナスイメージを先に与えたいという風にも感じました。

 「それにいくらなんでも」という感想は、私が覚醒の追加コンテンツを買ったからこそ感じた気持ちです。ifの開発スタッフがインタビューで言っているようは、白夜も暗夜もどちらも「覚醒」並みのボリュームとの事。その言葉がどの程度真実か、つまり白夜・暗夜・第3ルートの出来具合によっては、評価は一変するように思います。ようは、発売してあまりに酷いと感じたからではないと、私としては「いくらなんでも」という感想は持てないように思うのです。

 本文の後半は、スマホ市場が課金重視の傾向があり、任天堂もそれに倣うのなら、ファンを失うだろうという感じ。
<任天堂の今後の戦略転換の成否に注目が高まっている>(記事引用)
と結ばれます。これについては、日経ビジネスにて岩田社長がインタビューで話されています。

「理想は、「狭く深く」ではなく、「広く浅く」から課金していただけるようなゲームですね。そういうものが作れた時、本当に社会に受け入れられたことになり、そして世界中に広がり得る娯楽になると思っているんです。そこにチャレンジしたい。」

インタビューを読むと、色々試行錯誤し、「登録無料で、強力なアイテムはガチャでしか手に入らず、それが無いと後半進めなくなるという、いわゆるよくあるスマホゲーム」とは別のものを目指されているようです。

この言葉がどの程度実現するかは、まだ解りませんが、任天堂が重課金に転向したと決めつけるのは時期尚早と私は思います。

コメント

nophoto
num0
2015年5月19日21:49

すみません、たまらずコッチに出張ってしまいました

記者の人はゲーム屋じゃないので課金内容しかみえないんですよ
発想としてはTwitterなどで流行ったIFをモナリザの絵で例える
あれと一緒です


モナリザ三分割は最初こそ私もそうだと思いましたが、
よくよく考えてみるとキャラの使い回しこそすれど別ゲーを販売するので
ダ・ヴィンチの絵を三枚買うパターンではないかな?と

真海跡
2015年5月19日23:34

num0さん〉
おお、どもです。どうぞどうぞ、お気軽に書き込んで下さい。
まぁ記者の方はそうなんでしょうね。

私としては、FEif にマイナスなイメージが付くのは良い気持ちがしなかったので、誤解を招きそうなところを少し突っ込んでみたという感じです。

ああ、その例えは言い得て妙ですね。
暗夜も白夜も出来次第ですが、色々なファンに応える術としては、悪く無いのかなと今では思っています。

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